【 序 章 】
ヒトなし、モノなし、カネもない、実績がないから信用もない、 「ないないづくし」が創業期の経営。 創業から5年、10年、30年、50年…と企業は年輪を刻む。 やがて、ヒトあり、モノあり、カネもある。実績ができてブランドも確立する。 信用もできる。 しかし、その「ありあり環境」の中で何かが衰える。 何かが不足してくる。 その一つが熱意・誠意・創意の結晶ともいえる「創業の精神」の衰退だ。 「不易流行」は、その事を指摘している。 不易とは、時代・環境が変わっても変えてはいけない事。 「創業の精神、原理・原則、基本と定石」 流行とは、変えていかねばならないこと。 「意識革新、行動革新、システム革新」 「古くして古い企業は衰退する」又、「新しくして新しいだけの企業もまた難しい」 この現実を直視し、いかに「存続」するかを探究し、継続繁栄へのサポートをする使命感を持つ人がコンサルタントである。 「一人では何もできない」 しかし、「一人で始めなければ何も始まらない、何も変わらない」 創業とはそのようなものだと思う。 |
できてブランドも確立する。信用もできる。 |
【 コンサルタントの基本姿勢15ヶ条 】
1.ある人に魚を一匹与えれば、一回だけ身を養うことができる。しかし、その人に漁を教えれば生涯身を 養うことができる。魚は単なるハードに過ぎない。漁はソフトでありコンサルタントの仕事。 |
2.『コンサルタント業は信頼業である』守秘義務と、約束は必ず守る言行一致。 |
3.経営コンサルティングを行う企業は「1地域・1業種・1社」を基本とする。 |
4.起こった事実・現象から、その「真因」を分析し、改善対策・戦略を樹立せよ。 |
5.問題点とは「未開発利益」「未実現付加価値」である。問題点は複雑にみえるが、その真因はきわめてシンプル。シンプルにみえなければ真実はみえていない。 |
6.数字は妥協のない最も具体的な日本語である。経営計数と適切な分析手法で事実をつかんで判断する。 |
7 .現状認識が全ての基本、「五つの目」を養え。 ①外をみる目 ②内をみる目 ③先をみる目 ④今をみる目 ⑤本質をみる目 |
8.「理念→ビジョン→方針→戦略→戦術→戦闘」の連動体系を構築し、経営の背骨を創れ。 |
9.経営にマジックはない。 PDCAサイクルの推進による「決めた事を決めた通りに行う」決定事項遵守システムの導入 |
10.先行管理の精度向上が業績を決定する。 |
11.存在するだけで「活力」が感じられ、常に前進、プラス思考で明るい。 |
12.規律と礼式を重んじ、誠意と誠実なる行動。 |
13・目的を共有し、目標を達成する三位一体の原則。 「コンサルタントは黒衣(くろこ)であり参謀である」という自覚。 |
14.私心を捨て、真実を伝える勇気の持ち主であれ。 本当のことを言われたとき、人間は避けるのが普通、嫌がられるのが当たり前。 そのことを自覚して伝えるのが真の勇気。 |
15.「企業にとっての人間」ではなく「人間にとっての企業」のあるべき姿の追求。 |